夢中で君に恋してる

ジャニーズとレモンサワーとハラ美

髪を巻くのを辞めたら、自我を取り戻した。

なんとなくのこの少しの生きにくさを打破しました。己の力で打破することに成功しました。新生☆はらみちゃんです( かまってちゃんみたい言わないで)

 

これが非常にバカみたいで、そして、くだらなくて、 でも必要だったんだなと思ったことだったんですが、

 


髪をね、 髪の毛を巻くのをやめたんです。

 

思えば高校の時から足掛け十何年、 ボブだったときを除くと毎日髪の毛を巻いてきた人生です。ちょうど可愛いゴージャス、 略して可愛ゴーが流行った時代を生きているので(JJbisとか、 JAMって知ってる?)トップもホットカーラーで巻き巻き、 短い髪でも巻き巻き。お前それ、一歩間違えたらパンチパーマやぞ、と思うほどに熱心に巻いていました。アパレル時代も休憩中に髪を巻きなおすとかざらだったし、 ストレートで水商売やるなんてありえなかったし、 コテと私は離れられない人生だったわけです。

 

最近まで。

 

朝起きて、化粧して、 すっかりロングヘアになった髪にコテを滑らせて、仕上げる。これが私のモーニングルーティン。

 

 


違和感。

 

 


そう、もうね、これが加齢?!って思ったんだけどね、 すごいのよ、違和感が。

 

 

なんつーか、髪だけが20代前半を生きてる感じ。 まだそんな一生懸命髪巻いちゃってるの? って今まで味方だったコテが嘲笑ってきやがった。 いやでもそんなはずはない。 巻き方だって日々アップデートしてるし、YouTubeとかインスタで『巻き髪 流行り 韓国』とか調べてるし、そんな古臭い巻き方は絶対にしていないはず。 でも仕上がって鏡を見るたび、なんだこのブス、って思う日々。 あぁぁぁ!!!いやだ!!!私は今日の私が1番可愛いを更新して 生きていたいのに、鏡を見るたびブスって思うのは絶対に嫌!!コテで顔焼きたいぐらいに嫌!!もうこのまま私犬神家になる!!あの白いのっぺりした全顔マスク買う!どこにあるのあれ!!(取り乱し)

 

そんな髪の巻き具合と同じぐらい負のスパイラルに追い込まれた私 はどうしょうもなく、美容院へ駆け込みました。5cm、ないし、 10cm切ることは構わないので、私を可愛くしてください、と( そんなことは言ってないけど) もうわからないのです自分のことが、と。 何をどうしたらいいのか、教えてください。 私はどこに向かえばいいのでしょう… もうこんなの美容師じゃなくて占い師に相談するべき絶対。 美容師だってそんな重いこと言われても困る。 その私の消えゆく自我を美容師は重いと感じたんでしょうね。こう言いました。

 


 

「重くなるけど…毛先…ばつっとやっちゃいます…?」

 

 

毛先を?ばつっと?

 

いきなり言い出すなんだ唐突、ですよ。毛先を、ばつっと…? なにそれ、あややでも乗り移った?いえーい!ばつっと! ヘアースタイル?のりのりで切っちゃえばいいんか…? でもなんか、なんかいいかもしれない。 今の私に軽快さなんてないし、サソリの星は一途で重いし… こうして私の出た答えはひとつ。

 

 


「やっちゃってください!」

 

 

結局5cm弱ほど長さを落とし、 毛先に少しの軽さも許しませんよ、30代の人生はとても重いんですからね、遊びなんかいりませんよ、と思い切りばつっと直線に切り落としたわけです。 切り落とすって言葉は肉にしか使っちゃいけないと思っていたけど 、まさか自分の毛先に使う日がくるなんてね。 巻いたら重さがかわいいよ、と言われ、 また巻く前提か…まぁでもこれで髪に悩まされなくて済むかな、 と落とした毛先分軽い気持ちで、その日は寝ました。

 


朝、せっかく毛先を直線に落としたんだから、 これを生かしたほうが可愛いんじゃないか、と思い、 いつも一緒だったコテから、え、出番あったん? ってぐらい久々のストレートアイロンのスイッチをオン。 直線をさらに美しく整え、 果たしてこれが可愛いのかよくわからず、 でもまぁたまには巻かないでおくのもありよなと出勤し、退勤し、 久々に会う友達の店へ飲みにいきました。

 

 


めちゃくちゃ褒められました。

 

 


誰かと思った、めっちゃいいじゃんそれ、と。おそらく彼は私= 髪の毛ぐるんぐるんとイメージがあったんでしょうね。 普段こんな褒める人じゃないのに、まじかよ、と、 私の落ちぶれていた承認欲求が薄目を開けはじめました。 おはようっつって。友達の店を出て、 いつも行く近所の飲み屋にもちょっと寄ってみる。 偶然にもここにも久々に会う友達が何人かいて、また褒められる。 なんなら痩せたやろとまで言われる(痩せてはいない) 髪の毛変えただけでこんな褒められるの?まじ? えっ、つーか今まで朝からせっせと10分かけて巻いてた私の時間な んだったの?(ストレート3分) あと単純に男ってストレート好きすぎない???

 

しかしこれにより私の承認欲求は完全に目を覚まし、大騒ぎ。

 

気づいちゃったんですよね、 最近誰かに褒められてないなってことに。なんでもいいんですよ、それ可愛いねとか、それできてすごいね、 とか。自分ではこれでいいのかわかってなかったもの人に褒められるとたちまちお気に入りになるわけです。褒められて伸びるタイプだから、最近誰にも褒めてもらってない! という恥ずかしいぐらいの承認欲求が無意識のうちに生きづらさま で直結していたみたいです。ただ髪の切り、 巻くのをやめただけ。 それを久々に会った人に可愛いと言われただけ。 言った方なんてもう覚えてもないと思うけど、 私のちょっとしたもやもやが晴れたことには変わりがない。 なんつーか、むずがゆくなってしまうんだけど、 自分がめっちゃ女や~~んって思った瞬間でした。

 


些細なことでもいい、誰かに褒めてもらう。

 


これって文字にしたり言葉にしたらとてつもなく自分好きで自意識過剰で恥ずかしいことかもしれないけど、誰しもが心のどこかで持ってるごく当たり前の感情であって、その感情を無視して生きているときっと息苦しくなってしまうんだなぁと思ったりもしました。褒められたいという感情は恥ずかしいことでもないんだから、なんだから声に出してもいいと思う。だって頑張ったし。少しの変化を少し褒めてもらって、それで救われる時もある。

 

今年やめてよかったものが2つあって、ひとつがまつ毛エクステ、もうひとつが担当制度一時廃止なんですが、新たに髪の毛を巻かない、が加わりました。

 

私は今、散々共に生活したコテを置き、ただただまっすぐに下ろしたスタイルと、目黒蓮テクノカットに負けないぐらい直接に切り揃えた毛先によって、自我を取り戻し、とても心地よく生きています。そしてまた自我を失いそうになったら今度はまた髪の毛を巻いて、褒めてくれる人を探すんだと思います。私も私で人のいいなと思うところは積極的に褒めていきたいと思います。それがもしかしたら小さく救うことになるかもしれない。褒めのスパイラルを巻き起こしたい。

 

 

 

そういうふうに生きていきたいんだと思います。