夢中で君に恋してる

ジャニーズとレモンサワーとハラ美

何かを好きだという強烈な気持ちに生かされる瞬間ってめちゃめちゃある。-イナズマロックフェス2023-

ねえさん、事件です。

 

ねえさん、フェスです。

 

ねえさん、INAZUMA ROCKです。

 

いや、まじで生まれてからけっっっっこう経つけど、まだあったか、と。まだまだ見ぬ未体験ゾーンがあったか、と。正直もうないと思ってたし、あったとしても、これじゃねえって思ってた。フェス。音楽フェス。ロックフェス。もうさ、こちとら音楽とは無縁の生活してんの。イヤホンなくしたことにも気づかないし、私が耳に垂れ流してるものってポットキャストぐらいなもんなんだよ、ってぐらい音楽とは程遠い人生なわけ。笑われるぐらいリズム感もないし。何踊っても、阿波踊りアレンジバージョンになるぐらいにはないわけ。昔流行ったフォーチューンクッキーの「おにぎり♪おにぎり♪」みたいなのも出来ないわけ。アメトークの踊れない芸人は共感しすぎて違う涙が出そうになるぐらいよ。そんで、ロック。ロックよ。ねえ、ロックってなに?まずさ、ロックの定義教えてもらっていい?私ってロック聞いたことあんの?Aぇ! groupの「PRIDE」は末澤くんが「グループで1番ロックなナンバーになってる」つってたから、ロックなんだなこれはって思ってるけど、1番ってことはあれかい?2番目にロックな歌もあるんかい?非常に素直な性格をしてるので、ミスチルがロックって言われれば、そうなんですねって思うし、米良美一がロックって言われれば、え、もののけもロックだったんか…って信じてしまうんだわ。私があいみょんなら、私はロックを聴かないという曲リリースする。

 

そんな女がロックフェスってのはちゃんちゃらおかしいと思いますが、Aぇ! group念願のロックフェス出演ともなるとそりゃ行きたいって気持ちはある。めっちゃある。気持ちだけはある。まあ、しいていうなら、フェスじゃなくて単独で、野外じゃなくて室内で、あと、せめて名古屋あたりで…っていう、それはもはやただのコンサートやないかという声が聞こえてきそうですが、希望を言うのはただなんで!!!!!(強気)さて、音楽畑とは無縁、さらには屋外イベントNGの女がフェスに行くとなるとどういうことになるでしょう。

 

まずね、ほんと良質なファンじゃなくてごめんなんだけど、憂鬱が勝つ。遠い。滋賀遠い。物理的な距離がネックすぎる。おまけに天気予報はずっと雨で笑けてくる。音楽好きな人やフェスに慣れてる人は雨でも盛り上がれるんでしょうけど、箱入りシティガール(堂々と自分で言う)は少しの雨でもめっちゃ憂鬱になる。何が悲しくて雨の中、立ってなきゃいけないんだ、と。少女漫画かメロドラマでしか見たことないぞ、と。一体何を着るのが正解なのか検討も付かず、X(旧Twitter)で検索してもとにかく「寒い」という言葉しか出てこないわけ。大好きしか出てこないのはファンモンだけど、寒ししか出てこないのがINAZUMA民。お願いだから誰かひとりぐらい過ごしやすいハワイみたいだよーん!とか言ってくれ!!!って思ったわ。【INAZUMA ハワイ】で検索かけたけど有益情報なし。それはそう。

 

前日、もう腹を括り覚悟を決め(戦にでもいくんか)とりあえず、ロンTにロンTを重ね、寒かろうが生足魅惑のマーメイドになったろうやないか!と短パンに長靴。でもひよってリュックサックに圧縮したインナーダウンと野球観戦の時に買ったかっぱを詰め込んで、いざまずは京都!朝家を出た瞬間の大雨激萎え!逆におもろくなってきたわ!京都から電車に30分揺られ、滋賀県へ。そこからさらにシャトルバスに30分ほど乗りフェス会場へ。

緑と田んぼと平屋が多くて怖くなる。今、ここに置き去りにされたらどうしたらいいかわからん。ゴータク来てくれるかな…。田舎(失礼を承知で)は車社会ってのは本当なんだなと思ったし、私は緑と田んぼと平屋より、ネオンと高層ビルとタワマンが好きです。

 

早くから場所取りしてくれている友達に感謝の意を込めとりあえずフェス飯とやらを買う。唐揚げと焼きそばとホタテバター。テーマは茶色でお届けしております。トイレ行こうかなって思ったけどあまりの行列に早々に諦める。私は順番待ちが一番嫌いです!!すでに満身創痍のままよぼよぼと友達と合流。14時の段階でぎゅうぎゅうでとてもじゃないけど飯なんて食ってる場合じゃない。おなかは空いているのに袋の中でさめざめとしていく茶色たち。たまに指でつまんで唐揚げシャッてしてやった。ちなみにAぇ! groupの登場は17時です。3時間立ちっぱなしコース確定。ちなみに14時に到着した時が1番片頭痛がすごかったです(気象病持ち)

 

しかしまぁ、日本人っつーのは順応性が高い。モー娘。が出てきた時、こんな雨の中…女の子がキラキラ踊ってる…かわいい…と普段女に対して絶対思わないようなこと思ったし、ていうか冗談抜きでモー娘。超かわいかった。お顔はさることながら、パフォーマンスや仕草や表情のひとつひとつがアイドルとしてあるべき姿だった。オタクはすかさず推しを探すのが得意。ワガママ流れた瞬間発狂した踊れたんだけど、友達には何で知ってるん…って驚かれてしまった。これは、新宿二丁目仕込みです。16時ぐらいからは、あと1時間じゃん!となってきたので、あとはもう1時間どれだけフェスを楽しむかになってくるわけで、本当に初めましてのDa-iCEさんを見ました。直前まで読み方もわかんないぐらいだったのに、すごくよかった!!!ボーカルの人の高音がめちゃくちゃすごくて、高音であんな歌がうまいってバケモンだなって思ったうえに、MCがすごい上手だった。自分たちのファンじゃない人達を巻き込むのがすごくうまいんだなって思ったし、飽きさせなかった。絶対頭いい人。平均年齢30歳を超えてるって言ってて、え、誰が30代…?と思ったんだけど、私が1番きゃわいい!!!って思ったパフォーマーの男の子がまさかの36歳で、どんな魔法使ってるんだよって頭抱えたわ。非常にタイプでした。帰りの新幹線でスターマイン聞きまくった。今度カラオケで歌いたい。ありがとうDa-iCEさん。あなたたちのおかげで本命待つ時間が早く経った。まじで聞けてよかった!音楽興味ない私に新しい風吹いた!ボーカルの人、AAAの子に似てた。他人の空似?

 

17時過ぎに満を持してAぇ! group登場~!!うわーーー待ってたよーー!!!(まじでね)私はいつだって末澤くんが大好きで、自分の中で最後に見た末澤くんが1番かっこよかったと思ってるんだけど、このフェスで見た末澤くんは2023年見た末澤くんの中で1番かっこよくて、1番色気があって、1番美しかったです。フェスと長髪は親和性が高い。アイドルとしてコンサートやってるときは当たり前だけど、自分たちのファンしかいなくて、でもフェスともなると自分たちを知らない人、ましてや、普段じゃ想像できないぐらい男性もいて、ようは完全にアウェーの環境のなか、とにかく楽しそうに歌い踊り演奏するAぇ! groupがすごく誇らしかったです。あと、なんだろ、男性が多いからこその、なんていうか、アイドルよりじゃなくて、等身大に近いパフォーマンスというか、わりと男性に向けたパフォーマンスみたいな感じだった気がする。キラキラアイドルじゃなくて、麗しのバントのフロントマンだったし、身なりとか全然気にせず自分たちがどれだけこの場を楽しむことが出来るかを、いつものアイドル現場より如実に見れた気がする(個人の解釈)セトリもずっと楽しくて、とにかくみんながはしゃいでて、だけど「Aぇ! groupっていうアイドルグループやってます!」ってアイドルであることを肯定していて、なんかもう最高のグループだなって改めてぐっときてしまいました。カメラワークがフェスのカメラワークだから、いつもと違うものばかりだったけど、そのおかげで、私この角度の末澤くんあんまり知らないかもっていう、また新たな発見もあったり、何の歌歌ってる時かもはや覚えてないけど、曇天の夕方、歌う末澤くんの左横顔が悲しいほど綺麗で…何ひとつ言葉かけられなくて…気づけば涙溢れてる状態(「YOU」@浜崎あゆみ

 

全ツの時から「PRIDE」歌唱時の煽りが好きすぎるオタクなんだけど(末澤担みんなそう)「かかってこいイナズマ!!!!」の煽りを聞いたあたりから感極まり、思考回路がショートし、記憶がない。あ、もうダメかもって思った記憶はある(好きすぎて)そこにいた末澤くんは最高に好きな男だった。私の好きな男、世界一かっこいいな。ここに来るまで憂鬱が勝っていて、きゃー!楽しみ!わくわく!なんて気持ちは正直持てなかったんだけど(己の責任)東京から滋賀までの道のり、さらには登場までの待ち時間、合わせてざっと6時間半の時間を、わずか30分のパフォーマンスで、本当にここまで来てよかった!!Aぇ! groupを好きでよかった!!って思わせてくれるAぇ! groupってすごい。憂鬱だったこと全部忘れてた。むしろプラスの状態でしかない。つーか、後悔したわ…ってなってたら、逆にこんなこと書けないよ。備忘録なんかにしないよ。自分の必殺技は手のひら返しです。覚えといてください。

 

思えば、「関西ジャニーズジュニア」の看板を背負って表舞台に立つのはこれが最後なんですよね。

 

その看板への思い入れや感情はたくさんあるけど、これ多分、今オタクがなんか言ったら袋叩きにあうと思うから何も表明するつもりはないんだけど、でっけぇ看板を下ろす前のAぇ! groupに立ち会うことが出来て幸せだった。看板があろうがなかろうが、この先飽きるまでAぇ! groupを好きでいるし、ていうか今んとこ飽きの兆しがない。未来がどうなっていくのかはオタクも不安だろうけど、本人たちもいきなり不穏の渦中に放り込まれて大変だと思うけど、夢だった「音楽フェス出演」を親しんだ看板を背負って出演できたことを誇りにしてほしいなって勝手に思っています。まぁいいんだよ、こっちはこっちで楽しむからさ、Aぇ! groupは6人で飽きるまで笑っててよ。幸せな未来だけ見といてよ。めんどくさいことはオタクが引き受けるからさ。「こんな景色見させてくれてありがとうございます」とか言われても、いや…あの、それこっちのセリフ…ってなるわ。Aぇ! groupを好きになってから人生で見たことないものを見すぎているし、戻りたい瞬間が多すぎて、人生がちょっと生きにくい。けど、Aぇ! groupを好きにならずい楽勝人生進むなら、まあ、ちょっとぐらい情緒ハードモードでも楽しいかって思っちゃうから、やっぱりアイドルって宗教だし、信仰しがいがあるってもんですね。気づけば片頭痛治ってたし。アイドルって鎮痛剤以上の効果がある。ちなみに膀胱も麻痺してて0時に家につくまで(ええ、日帰りです)2回しかトイレ行かなかった。アイドルって好きって気持ち以外を麻痺させるのかも。

 

関西ジャニーズジュニアのAぇ! group、嫉妬するぐらいかっこよかったです。関西ジャニーズジュニアでいてくれて、看板背負ってくれて、ありがとう。その親しんだ重すぎる看板、いっそ、琵琶湖に、夢の叶ったこの場所に敬意をこめて、みんなでせーので降ろしちゃっても、少なくとも私は、もう何も怖くないよ。