夢中で君に恋してる

ジャニーズとレモンサワーとハラ美

【THE BOY FROM OZ】開幕おめでとうございます!!

はじまってます、オズ。

 


本当は毎日通いたいぐらいなんですが、まぁ残念ながら社会に身を縛られている可哀想なOLなので、そんな毎回毎回休むわけにはいかず、それでも安定の当日申請でぬるっと午後休んで今んとこ3回行ってますオズ。 語尾みたいになってんのは気にしないんでくださいねオズ(気になるわ)


初日、18日18:00公演、まだ誰も見たことないオズ。 意味が分からないぐらい心臓痛かったし、胃も痛かった。まじで出演する側のストレスをなぜか見る側が受け取るという謎の繊細さん発揮。グッズはめちゃくちゃ並んでるというので、 早々に諦め、ヒカリエの喫煙所でじっと待機。暗くて安心する。てかなんかもう緊張がやばすぎて(やっぱ出る側の感情)始まるまでに死ぬほどアイコス吸ってた。昔の漫画や映画で見る「初産の妻が分娩室で頑張ってるのを、 外で待ちながら落ち着いて座ってられなくてずっとそわそわとタバコ吸っちゃうお父さん」 の気持ちを演じさせたら今私が1番上手いんじゃないかと思った。 自分の席座って、現場の前に絶対に思ってしまう「帰りたい…」の洗礼をしっかり受け、そして幕が上がる。

 


坂本くん、まじで初めまして(ほんとうに)

 


マサ様はすごいとよく小耳には挟んでいたんだけど、正直自分には関係のない土地の話だと思ってたので、ふ~~んぐらいの気持ちだったんだけど、ほんとにごめんと思った。すごい。マサ様すごすぎ。何あのスタイルのよさと声量と体感。出ずっぱりなのに最初から最後までブレることのない歌声。太いのに透き通ってる。ちょっとまじで渋い。渋すぎる。渋いのにお茶目なところありそうで、私の中で「渋お茶おじさん」というペットボトルの新商品のような新しいジャンル爆誕(今んとここのジャンルはマサ様と沢村一樹の二強。草刈正雄もよい)私は基本的にはおじさんにNGを出してるのですが、坂本昌行(50)はぜひお手合わせ願いたい…。 めちゃくちゃ今さらなんだけどアイドルやってるマサ様ってもう見 れないのか…と思うと途端にV6に会いたくなる。今の今まで忘れてたくせに。そういうとこよくないよ。


お久しぶりです鳳蘭さん、そして紫吹淳さん。 去年のドリボぶりですね。このお二方が揃うとどうしても、胸に刺さった棘が今も抜けない… と心の中で歌ってしまうドリボ畑の私。お二方とも宝塚独特の品を身にまとっているような立ち振る舞いが本当に素敵。鳳さんに至っては、 76歳であんなスリット入ったスカートを履きこなせる美脚の持ち主で、エネルギッシュな女に勝るものなしだった。 私の方がヒール履けない。


イビサイズのちびピーターが変声期前だからこそ出来る滑らかな喉を使って高らかに弾むように歌い上げる姿に感激しまくって、全然知らない子役をお前が生んだのかよってぐらい世界一無駄な母親サイドへの感情移入しそうだった。泣かなかった。親なら泣くレベル。そわそわする父親の気持ちを演じることはできるくせに、腹を痛めて産んだ母親サイドはいつまでも演じられそうにない。

 


この「THE BOY FROM OZ」、流れ的にはブロードウェイで上演した時とまったく一緒なので、 先に下調べした私、まじで偉い。予習の鬼。 少しぐらい流れや内容はつかんでおきたい。大事な舞台、少しも掴めなかったら、こんな悲しいことはない。ただでさえ鳥脳のアルコール漬けとして、脳の記憶媒体は破損しかけているので、 しっかりめに予習して話の流れはつかんでおきたい。

 


そう、口を酸っぱくして言うけど、予習はした。ただ、頭の悪さを吐露するのですが、予習したことを忘れるのがこの私。

 


1幕75分、待てど暮らせど、末澤くんが出ない。

 


いや、お前予習してたじゃん。昔のレポ見たじゃん。そもそもピーターアレンが離婚してから出会う恋人なんだから、前半パートに「ィよっ!」とぬるっと登場するわけないじゃん。なのに、出ないことに胃の痛みが悪化。お待たされしすぎている。 来るか…来るのか…え、そろそろ…(幕が下りる)…いや、 来ないんかい!!と、20分の休憩が全然休憩じゃねぇ。 なんなら私のオズ始まってねぇ(それは失礼)

 


2幕目、オカマ(と劇中で使われてたから使います) としてすっかり花を咲かせ、ヒョウ柄のシャツ(しかもなんかすそ縛ってなかった?) で楽しげにピアノを弾くシーンからスタート。 この時のナンバー非常に楽しくて大好き。すっかり口調がオカマになられてて、非常に可愛かった。 嫁も仕事もなくなったピーターが出会う恐らく人生最後の恋人、 グレッグ…

 

 


グレーーーーーーッグ!!!!!!!!!!

 


満を持してぬるっと(ほんとうにぬるっと) 登場した末澤くんことグレッグ。 いつもの下した前髪でも分けた前髪でもなく8: 2ぐらいの割合でガバァッとオールバック並みのかきあげスタイル 。中村アンかよ。ピーターの恋人ってことは彼もオカマなんだけど、お姉言葉を使うタイプでも、仕草がそれっぽいとかでもない、今でいうカムアウトをしていなそうなクローゼットオカマなのかな(昨日なに食べた?のシロさんが1番近いかな)それでも、節目節目の小さなセリフの先端に、あ!これはオカマだわ! と思うようなニュアンスを含む言い方をしていて(意識してるのかわからないけど)新宿二丁目で散々クダを巻いてきた私、敏感に反応。 繊細さんの次は敏感さんに転生。マサ様の首に手を回してキスをするグレッグの手が生々しすぎて、ちょっと女盛りをどうしようかと。


原作通りこのあとショービジネスの世界に飛び込むグレッグは、ピーターのプロデュースに見事成功し、スター街道まっしぐら。 黒の燕尾服着て軽快に踊る姿、ヒカリエ発祥のミッキーマウス


だけそそうもうまういかないのがこの世界。 オカマとオカマの悲しい病に侵されてしまうグレッグ。 燕尾服でイキイキしてた時と別人のように暗く、 目に光もないグレッグ。 グレッグが死ぬことを受け入れられなくてちょけてしまうピーター 。ピーターとグレッグの想いと悲しみが歌に乗る。 それでもグレッグはピーターを置いて永遠に旅立ってしまう。その後、幻想としてビーターの前に現れるグレッグ。ソロ曲。 末澤くんが歌う。ロックでもアイドルソングでもない、 ミュージカルの、劇中歌としての、グレッグとしての、愛の歌。 私はまだ末澤くんを好きになって1年ぐらい(敗北を認め担当と言い出したのなんて半年程度)のひよっこだけど、好きな男が武器にしている歌声を、目指していたミュージカルという場所で、名だたる先輩たちの目の前で、 私の好きな渋谷というこの街で堂々と歌い上げている姿にはちょっ とグッとくるものがあった。 10年末澤くんを推してたら多分泣いてた。(それでも「多分」 なのが鉄仮面)

 


あぁこのままピーターも死んでしまうのね… と切ない気持ちを思いっきりぶん投げられたように明るいラスト。 散々、やれニューヨークだの、 やれオーストラリアだの言ってたのに、最後の曲名「I Go to Rio」…ねえ、リオの話、どっかに出てた?? リオのカーニバル出ようぜ!とか言ってた? 伏線ないまま始まるどちゃくそに明るいナンバーが私には救いにしか聞こえなかった。

 

グレッグとしての最後は悲しかったけど、そこに出てくる末澤くんは白いタキシード(襟元にオーロララメ)で控えめに、だけど、楽しそうにニコニコ踊っていた。 先輩方と目を合わせて小さく笑ったり、子役と顔合わせながら一緒にステップ踏んだり、そういうときに目じりに笑い皺がきゅうっと色濃くなる。 3階席まで見上げて、胸元で両手を振る愛おしそうな姿、こうなると世界のミッキーマウスすら敵わないんじゃないかと。休憩込みの2時間50分の舞台の中、最後の10分、 15分のこの演目で、 あぁ、私は末澤くんのことすごい好きになってしまったんだなと実感した。 2022年、私はこの人に惹かれて狂わされて、そして救われてる。

 


2月末に、6月まで末澤くん好きかなぁと秘かに懸念してたことは、すべて杞憂に終わり、今はただ、 末澤くんのことが好きという確信だけを抱えて生きています。 勤務地も渋谷なので、通勤時、ブロードウェイの「THE BOY FROM OZ」のサントラを聞きながら、ヒカリエを眺めて、 グレッグ今日も頑張ってね、と祈りに似た儀式を行うぐらいには今、 オズに、グレッグに夢中です。末澤くんのことが好きで幸せです。グレッグに出会えてよかった。

 


まだ始まって一週間、 私ももう少しだけだけど観劇する機会があるので、 とりあえずざっとした感想と心情をしたためたまでですので、 すべて終わったらまたちゃんと感想を書きたいです。

 

 


大阪の大千秋楽まで、グレッグとして生き続ける末澤くんに、 心を込めてアイラブユー。

f:id:muchudekoishiteru:20220624172944j:image