夢中で君に恋してる

ジャニーズとレモンサワーとハラ美

Kappa大千穐楽の備忘録、君の人生には価値がある。

緊急事態宣言解除に伴い、織山尚大くんの舞台を観劇しに京都まで行ってまいりました。 名古屋では滝沢歌舞伎ZEROが千秋楽を迎えてるなか、私は京都で織山尚大くんの舞台を見ていました。 これがどういうことかというと、そういうことです(ね!)(ね!じゃねんだわ)

6月上旬ぶりに見たなおちゃんは、相変わらず天使というか、 天使じゃすまないというか、実際はどういうものか知らないけど、「堕天使」って感じだった。

堕天使(だてんし)は、主なる神の被造物でありながら、 高慢や嫉妬がために神に反逆し、 罰せられて天界を追放された天使、自由意志をもって堕落し、 神から離反した天使である。

 

やだ、なおちゃんじゃん…( ちょっとよくわかんないことを言いだす)

 

6月頭のなおちゃんはまだ舞台始まって3日目とかだったから、とにかく忠実に、お手本通りに、って感じがあって、その初々しさもよかったし、それが1番大事なことだよなって思いながら、顔かわい~~~って思って見てたんだけど、京都のなおちゃんは、なんだか少しコミカルになっていて(ほんの1mmぐらい)だけど23号(役名)としてダンスを踊るなおちゃんは相変わらず人の心をハラハラさせてくる。もう、ほんと、なおちゃんがいなくなっちゃう… って思わずにはいられなかった。なおちゃんがいなくなっちゃうのは本当に困っちゃうので、繋ぎ止める術を探してはみたけど、見つからなかった。残念。

私はダンスを少しも通ってないので、 技術の上手いか下手がまったくわからず、いわゆる「下手」 と言われている子を見ても、そうかなぁ、 と首を捻るぐらいリズム感とセンスがないんだけど、なおちゃんのダンスは、上手いとか下手とかそういう技術面がわからない私でも、とにかく圧倒させられてしまう。なぜだか無性に泣きたくなってしまう。 脳内でglobeが歌う、踊る君を見て、恋が始まって…と。なおちゃんは私の恋枠ではないんだけど、まじでこの感情はきみはペットで初めてモモの公演を間近で見たスミレちゃんの感情。あれ、うちの子、もしかしてすごかったりする…?みたいな。もちろん会場にいる人の中に、私みたいな、にわかでももぐりでもない、織山担として見に来てるファンが多いのは重々承知の上で、うちの子すごい! と思ってしまう自分の厚かましさにちょっと泣く。 全然うちの子じゃない。正真正銘よその子。

なおちゃんって不思議な子で、守ってあげたいと思わせるときもあれば、この子は一人でもしっかり生きていくんだろうな、 と突き放して応援したいときもあって、それがもう舞台上でも混在してた。なおちゃんってペガサスみたいに不思議。空想の生き物みたい。不思議な不思議な男の子。

 


なおちゃんは、狂気だなって思う。

 


狂気を纏った役がよく似合う。冒頭で、精神病棟に入れられ、こんな訓練うんざりだ!と自分の意思を主張するのに、誰にも相手にされず、 怒りのダンスを体の隅々をすべてに狂気を含ませて踊るんですが、踊りきってそのまま床にばたんと倒れ、しばらく動かない。この動かなさ、え、大丈夫?トラブル?と思わせるぐらいの動かなさ。あ、なおちゃんがからっぽになっちゃった…なおちゃん、ただの織山尚大という名の箱になっちゃった…思わせる奇妙な時間。そこから一つの咳込みでなおちゃんはゆらりと立ち上がり、まるでたった今しゃべり方を思い出した幼稚園児みたいにふにゃんとした声で、回想語りに入るんですが、まじでここのスイッチの入れ替えがすごすぎて、うわぁ、23号、 狂ってる…って一気に引き込んでくる。齢17歳の技じゃないのよ、これは…。 私がなおちゃんの堕天使と言いたいのはきっとこれを体感したからだと思います。

 

千秋楽。すべてが終わり、座長としてもじもじと挨拶をして、どう締めたらいいかわかんないのか、なんなのか、だけど妙にすっきりした顔で「みなさんお疲れ様でした!」と声をあげた時、捌ける前に舞台の端っこで、んーま! って両手使って投げキッスするとき、お客さんから見えてるの多分わかってて、ん~!と昼寝終わりの猫みたいに大きく伸びをして捌けていく姿、 そんな23号から解放されたなおちゃんを見た時に、本当に本当に頑張ったんだね、頑張ってくれてありがとうね、と、つき並みだけど本当に胸がいっぱいになってしまい、左胸抑えておかないとエモーショナルな何かが溢れちゃうそうで大変だった。

命を削るダンスを何公演も行って、なおちゃんの命、本当に削られちゃってたらどうしよう、 なんてバカなことも思ったけど、なおちゃんはきっとそれならそれで本望って思ってそうで、 そういうところも好きだなぁって思う。最高にキュートで、 最高に過激で、そんな17歳の今しかないなおちゃんを見れたこと、2021年に感謝したいと思います。ありがとうね、だいすきよ。


青木くんは、 去年?かな?サマパラでソロでピアノを弾くことに緊張しすぎて泣いてしまい、 18年組のちびっこたちによしよしってされてるのを見てたから、今回舞台上で本当に楽しそうに軽快にのびのびとトランペットを鳴らす姿を見て、私が見たい少年の成長と進化ってこれに尽きるんだよなってしみじ み思ったりして、 緊張を興奮に変えることができる男の子はまじで優勝。常に物腰柔らかく周りのことをあたかかくしてくれる青木くんのこと、この舞台を通じて私も大好きになりました。


kappaの世界と人間の世界の思想は極端にいうと逆、という世界で、Kappaに魅せられ、失望し、だけど知らず知らずのうちに洗脳され(Kappaたちは洗脳してるつもりはないんだろうけど)、 Kappaの国へ帰りたいと思ってしまう23号(なおちゃん)、 それをそっと迎えにくるバック(青木くん)ふたりだけの時間、 BGMいかかるNatKingColeのSmile

 

『 君の人生には価値があるって分かる筈さ 君が微笑んでいれば』

 

最後にそんな和訳がついてることに気付いてから聞くと、23号はこれで幸せだったのかもなぁって思うのです。Kappaの思想に魅了され、甘く洗脳され、自分が人間だということを自覚したままKappaの国で過ごしていく人生も、ていうか、 そういう人生が彼には1番向いているのかな… うまくは言えないけど、君が幸せならなんだっていいんだよ23号。でも、願わくば、また会えるかな。


こんな世の中になってしまったなか、無事に幕が開き、そして幕を下ろせることのを尊さを改めて実感できました。 本当にお疲れ様。またね。

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京都、本当に楽しくて、美味しいもの食べられたし、私が舞台見ている間友達たちは待っててくれて、送り迎えつきの至れり尽くせりで、なのに私は常に酔っぱらってばっかで申し訳ないなぁって思った。いつか、おもてなしや、恩返しができたらいいなぁ。大好きだよ。だからずっと仲良くしてね(ここで言うのやめてもろて)

 

東京戻ってきたらいつものツレがひどい泥酔をしていて、私たちって出会った頃から変わらないの、いつまでこんなんなんだろうね、ちっとも思ってた大人になれないね、って思いながら、 人間そう変われないし、変わりたいのに変われないことに落ち込むことだってあるし、そうなると誰だって「逃げ場」 を求めてしまうのは至極真っ当なことなんじゃないかな、と思ってから、私の、私にとっての「Kappaの国」は、もしかして「ジャニーズジュニアそのもの」なんじゃないのか、と気づき、ちょっとだけ怖くなりました。もうすっかり、脳天が痺れてしまうぐらい甘い洗脳されてる。