夢中で君に恋してる

ジャニーズとレモンサワーとハラ美

Ride On Timeー超えろ

ドキュメンタリー好きな話はしたと思うのですが、ドキュメンタリーって、好きだけど、実はすごく苦手です。無駄に感情移入をしてしまうこと多いので、楽な気持ちで見られない。いつも緊張する。踊ったこともないくせにダンサーの気持ちになって勝手に世界目指したり、握ったこともないくせに寿司職人の気持ちになって魚の値段に頭抱えたり、わりかしいつも感情が忙しくなる芯のない女です。作り手としてドキュメンタリーに携わってる知り合いを見てきてるから、その苦労もわかってしまって、どうも、手放しにかっこいいだけの感情じゃ見られない。その先にある何かに触れたくなる。

 

それを踏まえてのRide On Time…なんでこれ今更山下達郎使ってんだろ、って思ったわ。いや〜ほんと、なんか、なんか、グッとくるというか、難しい感情だったなぁ。そもそもリアタイはやめようと思って、ベッドに潜り込んだものの頭では寝よう寝ようと思ってるけど、体は素直だよなぁ、全然寝られないでやんの。カメ止め見てる時ちょっと寝たくせに。1時15分ぐらいからそわそわして、これもう抗っちゃダメだなと思い、ソファに腰を据え、コーヒー淹れ、アイコス加熱して、失礼しまーす、状態で見始めました。

 

こんなに長い30分は初めてで、もうやめてくれ、もう終わってくれ、と思った。30分ずっと苦しくて、体に力が入りすぎてるし、息も止めてたんじゃないかなぐらい呼吸ができなくて、気づいたらコーヒーはすっかり冷め、アイコスは一口も吸わないまま加熱を終えてた。テレビを消してやっと息ができた。あぁだめだ、やっぱりドキュメンタリーは向いてない。

 

増員したこと、継承へのプレッシャー、反骨精神、絆、と隠されたキーワードはたくさんあって、それはいつも見てるキラキラニコニコしてるだけの彼らじゃなくて。表だけを見せてくれたら充分だから裏側の苦労や葛藤は興味はないくせに、それでも彼らに少しでも近づきたくて目を逸らすことができなかった。だけど、正直覚えてない。目を逸らさないことに必死になりすぎてあまり覚えてない。阿部くんの足は今日も長い。貪欲じゃ足りないという岩本くんがいつもよりずっと大人に見えたし、いつもよりずっと子供にも見えた。不思議だなぁ。阿部くんの足は今日も、やっぱり長い。大好きな人たちなのに見るのが苦しいってなんの感情なんだろう。わー!!顔がかっこいい!!だけで見られたらよかったのに。どうやら私にはその能力は身についていないみたい。

 

岩本くんの覚悟や、向井くんの葛藤が垣間見てとても苦しかった。宮舘くんに向けるスタイリストさんのお言葉が全てだと思った。これから、残りのメンバーがフューチャーされんのかな。どーしよ、見続けられるかな。それぞれの葛藤や苦労、心に渦巻く何かを見せてくれるのはありがたいけど、ほんと、全部は見せなくていいからね?と思ってしまう未だに。見せられる部分だけでいい。本当に大事な思いは電波に乗せる必要はないからね、って。自分の中で大切にしてほしい。だけど同じ方向を向いてる男たちはやっぱり最高に誇らしく、逞しく、美しい。そして、すぐに壊れてしまいそうな、ガラス玉みたいでみぞみぞしてしまう。デビューを願う彼らに私ができることはなんだろうとまで考えて答えは今日も出ません。…まぁ金だよね(コラ)そしてこの番組における風間くんのナレーション素晴らしいな。一切邪魔をしない、感情を込めない、抑揚のない、ナレーターとしてあるべき姿すぎて、改めて風間くんのスゴさも目の当たりにしました。いつか阿部くんにもナレーションのお仕事こないかな。

 

きっと、見直すことはないと思う。録画はしたけど、とてもじゃないけどもう1回見ようとなれなかった。だけど本当にいい番組だった。自慢したくなるような心を震わす番組だった。苦しくて苦しくて、私まで何故かもがいて仕方なかったけど、ドキュメンタリー番組に面白かったという言葉は似合わない。あと3回、また心を削るように息を殺して身体にら力をいれたまま見るのかと思うと、私はなんて幸せなんだと思う。不思議と涙は出なかった。少しも泣けなかった。だけど、好きだと思った。そして、守りたいと思った。