「ねぇ、なにわ男子って知ってる?」
「10月なのに暑くね?」
「それな。」
「去年とかもうちょっと涼しかったと思うんだけど、地球やばいね、本気出してる。」
「本気出すとこ間違ってんだわ。とりあえずビール飲も。で?最近どーよ?」
「最近?最近ねぇ…あ、ハマってるアイドルいるんだけど見てくれる?」
「アイドル?え、この歳でアイドルいった?」
「いや、まじ見て。めちゃくちゃに顔がいいから。絶対癒されるから。ヒーリング効果ありすぎ。」
「ふーん」
「なにわ男子っていう、ジャニーズジュニアのグループなんだけどさ、」
「すごい名前笑」
「わかる、言いたいことはわかる。だけど、まじハマると最後、なにわちゃん〜って呼び出すからまじで。」
「ふーん…あ、この子知ってる。母になるに出てなかった?」
「お目が高いね〜道枝くんね、この子17歳。信じられなくない?すごい真面目な子で、コツコツ努力家で、顔面偏差値ハーバードだから!見てこの透明感!おまけに高身長!圧倒的美!これがまだ17歳とか世も末だと思うんだよね。赤ちゃんなの?って時もあるのに、突然めちゃくちゃ男の顔で歌うのがやばいの。次世代のキムタク。本人もキムタク崇拝してる。笑った顔とかもう母性掻き乱されて死にそうになるぐらいワンコなのに、ラウールとやった青春アミーゴなんてまじで素晴らしすぎて腰抜かすよ。やばいのよ、ギャップが。」
「ラウールもなにわ男子なの?」
「…ラウールのことはまた今度話すわ。」
「笑」
「道枝くんと、シンメなのがこの恭平くんなんだけど、この子がまためちゃくちゃ今にハマる顔してんのよ、顔の作りがおしゃれ、っつーか。」
「あー言いたいことわかる。珍しいね、こんな金髪のジュニア。」
「恭平ちゃんは、とにかく髪の色コロコロ変えるんだけど、なにがすごいって全部似合うのよ。顔がいいから。あと顔がまじ豆サイズ。新劇の巨人から見た私の顔が大福だとしたら、恭平はグリンピースレベル。歌声も甘くてさ、伏せ目がちで歌う姿たまんないよ。抱きしめたい。なのに、これで中身がおバカでまじ可愛いんだよ…増税知らないの、やばくない?可愛くない?生放送のラジオでお腹なっちゃうの。可愛くない?七夕って漢字読めないの、やばくない?」
「この子いくつ?」
「19歳!で、こっちが長尾くん。」
「長尾くん。」
「そう、現役DK。生まれたてみたいな顔してるよね。貴公子的な。」
「たしかに可愛い顔してんね。それで?」
「顔が上品なんだけど、中身結構ぶっとんでるっつーか、やんちゃを具現化したみたいな子で。多分、めちゃくちゃ素直。そんでいたずらっ子の調子乗り。一番年下だからみんなが許してくれちゃうの。でも、お洋服が好きで衣装デザインしたり、お仕事には一生懸命なとこがいいんだよねぇ。コンサートで見ると絶対目に入っちゃうの。ぴょこぴょこしてて。あとずっとニコニコしてんのも超いい。癒される。一家に一台長尾くん。」
「え、コンサート行ったの?」
「…まぁ、そこはさ、いいじゃん。で!高橋、道枝、長尾で元々信号トリオって呼ばれてて、なにわ男子に入っても3人揃ってんの見ると神さまありがとう…って思うわけ。」
「へー。ね、この女の子みたいな顔してる子は?」
「ん?あぁ、りゅちぇ!」
「りゅうちぇる?」
「違うわ、誰がちぇるちぇるランドや。大西流星くん。この子はもうアイドルになるために生まれてきたっていうか。瞬きしたらラメ飛んでるよ?!みたいなさ。」
「アイシャドウじゃなくて?」
「うん、1回黙ろうか。もう、所作とか言葉とかポージングとか、ザ!アイドル!なのね。大西プロとか呼ばれちゃうぐらいに。常にキラキラ。ファンが欲しいものわかってる。どのグループにも大西流星くんみたいな子がいたらいいのに!と思う。自撮り超上手くて見習いたいよ。なんか、大西流星くんのファンをしてたら安心!毎日ハッピー!心配事なし!って思いそうっていうか。アイドルしてこの世界にいてくれてありがとう。まぁ要約するとこんな息子が欲しい。」
「大きく出たね笑。ここ2人は結構大人じゃない?」
「そーね、丈ちゃんとはっすんは…「はっすん?!」
「笑。大橋くん。この2人は多分ずーっと長くから一緒にやってるから阿吽の呼吸で生きてるみたいな。大橋くんがリーダーなんだけど、支えてるのが丈ちゃんで。すごいいいんだよね、この2人。お互い信用しあってるというか。2人が並ぶとファンが沸く。絶対的安定感。地球は青いと同じレベルで丈橋尊い。が当たり前。お母さん、今日も丈橋が丈橋です。ありがとう、ってなる。」
「お母さん出てきちゃったよ笑」
「パワーバランスがいいのかな、なんか。舞台とかVチューバーとかも2人でやってるし。あとはっすんの歌声はまじで1回聞いてみて。鳥肌立つから。こんなニコニコハッピー野郎のどこからその声出てるの?!って息を呑むから。丈ちゃんはお笑いと野球好きなとこが親しみやすいポイントなんだけど、踊らせたらすごいかっこいい。この2人にハマると戻ってこれなさそうで怖い。」
「この子たち長いグループなの?」
「ううん、今日で1年。」
「1年?!この安定感で?!」
「そーなのよ、私は最近好きになったから、あんまりわかんないんだけど、当時は色々あったみたい。」
「色々?」
「そー。要は違うグループから引き抜かれた選抜だったりして、わりと批判もあったみたい。今では想像つかないようなこと言われたり。荒れたらしいよ〜。結成おめでとう!が素直に言えなかったとか見たし。まぁその辺は私わかんないから語れないんだけど、でも最近好きになった側としてはそんな事情関係ないし、とにかく7人めちゃくちゃ可愛くて、まじでアイドルの王道だし、キラキラがすごい。なんで批判されたの?って思うし、それは知らなくていいかな。所詮新規だし。でも絶対新規獲得できるグループナンバーワンだと思うのよ。だってめちゃくちゃ顔がいいのに喋ると関西弁のギャップにぐっとくるし、7人が今まで受けた苦労や批判が全部報われる日がくればいいなと思うし、ため息は歓声に変えてあげたいんだよね。なんか。だって、絶対売れるじゃん。売れる要素しかないじゃん。可愛くて努力してる子たちはみんな売れなきゃダメ!…ね、聞いてる?」
「え?あ、うん。」
「何?気になる子いた?」
「や、この子は?この犬みたいな子。」
「は〜!そう!忘れちゃならない我らがセンター西畑大吾くん!」
「にしはただいご、くん、」
「朝ドラ経験者で、抜群の演技力と、見てよこのほっこりフェイス!ちょっと無理、可愛すぎ。だけど、この子妙に男っぽいというか。男くさいというか。絶対黙って俺についてこいタイプだと思うのよ。でも多分一番苦労したんじゃないかな〜。一緒にやってた仲間がどんどん東京行っちゃったみたいだし、永瀬廉くんとか。でも、なんつーか、絶対負けず嫌いだと思うんだよね、熱い男。大和男児。まぁ想像だけどさ。1番人の気持ちがわかりそう。多分、優しいんだよね。大吾くんは優しい男なのよ…。あとこの子の文章すごい好きなの私。お顔もさ、これでハタチ超えてるとかさ、なに?嘘だろ?え?ベンジャミンバトン?っていうか。おもちみたいな顔してんの。おめめキュルキュルだし。真空パックにして閉じ込めて持ち歩きたい。恋人にしたいジュニアナンバーワン!こういう子がもっとジャニーズに増えてほしいのよ、繊細だけど大胆、みたいな感じの。……ね、見過ぎじゃない?西畑くん、見つけちゃった感じ?」
「なにわちゃんねぇ…。」
「…ほら!なにわちゃんって言った!」
「!」
「ね、騙されたと思ってとりあえず1年応援してみない?多分すっごい楽しい1年になると思うの。これから現場もたくさんあるし、テレビや雑誌もめちゃくちゃ載るし、応援しがいがあるよ。現に私、なにわちゃん好きになって毎日すごい楽しいのよ、変なエステよりなにわちゃん。つまらない恋愛よりなにわちゃん。精神的にまじ健康。昔からのファンには敵わないし、もどかしさとか、しがらみあったのは知らないから、こそ、かもだけど。この半年ぐらいて急激にハマって熱が冷めない。まじで。すっげー可愛いし楽しいし、尊いから!まじで!ハマるなら今!まだ遅くない!!!」
「…とりあえず西畑大吾くんが何かに出るとき知らせてよ、」
「おっけーわかった!じゃあさ、まぁ1周年ってことで乾杯しよ!レモンサワー来たしさ!この1年なにわ男子を守り、楽しみ、絆を深め、ファンにたくさんの景色を見せてくれて、ありがとう!」
「「なにわ男子、結成1周年おめでとう!!」」
「…レモンサワーになにわちゃん見える気がする…幻覚?」
「それな。」