夢中で君に恋してる

ジャニーズとレモンサワーとハラ美

阿部くんみたいな隣のあの子。

そろそろサマパラの話するのもな、とは思っている。でも、まだサマパラロスから抜け出せないし、流れてくるレポや感想に大げさにうなづいちゃし、気づいたらサマパララ〜(やっと冒頭じゃなくて本メロ覚えた)って会社でも口ずさんじゃうぐらいにはロスってるんで。しかもロスってるなかで、ポンでやりやがるからまた思い出しちゃってどうしてくれんだよ、ほんとに。だけど、今回はサマパラはサマパラでも、サマパラで出会った心暖まるお話。

 

やだ、噺家みたいになったわ。はずい。

 

ほら2GB脳だから忘れないように備忘録として。ね?いいよね?えー。ダメなの?お願いっ(阿部くんの真似)

 

今回、自分の情報局名義が見事ビギナーズラックを当ててくれて。もう典型的な指示待ちガールだから、他担友達に言われるがまま申し込みの時に、4枚申し込んだわけですよ。頼むよ!4枚ね!!お、おう、わかった!私は1人しかいないけど4人分申し込むね!と張り切った結果、4枚見事当選。いきなり初期費用がでかい。でもまぁドリボ4枚に比べたら可愛いもんか、と、すっかり舞台になれた私はサクッと申し込み、友達に連絡。聞いたところ、友達の友達が一緒に入りたいとのこと。おーけーおーけー!もちろんだよ!!古株2人で共に私にスノーマンをステマしてくれ!とさらっと了承したわけです。で、ちな、友達誰担??って確認。

 

 

 

友達の友達は阿部担8年生…!

 

 

今までどんなコンサートも同担と一緒に行ったことないのに、同担、それも超先輩。先輩ってか先生。軽く教授よもはや。ちょっといきなりハードル高くね…?大丈夫なの…?私も大丈夫?って感じだけどこんな新米新規のヘラヘラした阿部担と一緒で、その8年生は大丈夫なの…?殺められたりしない…?蜂の巣の奥の蜜でなじられたりしない…??と、自分が同担苦手だった時代があるので、内心ビクビクなのよ、もう。超チキンだから。ケンタッキーなんて鳥側の気持ちだからいつも。基本ビビりながら生きてるから。ギリギリでも、もちろん生きてるけど。

 

とりあえず体鍛えとくかな…TDCが本気でプロレス会場と化すかも知れないし…と、毎日謎に一駅歩いて鍛えてたんですけど、また友達から、12日夜のチケットが手持ち無沙汰になりそうだから、1人参戦でもいいならどうですか、とお誘いしてます。と連絡が来ました。え、12日の夜ってオーラスじゃないんですか…?しかもあべふか入所日じゃないんですか…?いや、ゲスな話すると、売買だってできるわけじゃないですか。それを、こんな新米新規のヘラヘラしたチキン野郎(増えた)にお譲りいただけるのですか…?たまたま言われるがままに申し込み、ビギナーズラックで当てたチケットをご一緒するだけなのに…???

 

優しくされたヲタク、ちょろい。

 

とりあえずその日から一駅歩くのはやめ悠々と電車で帰ることににしました。戦いにはならないだろうと確信して。

 

そして、初日、そもそもヲタクの友達なんてほとんどいない私は、はじめましての同担にどう振る舞えばいいかわからなくて、あぁ優しい人だといいな、もっと欲を言えば同担大丈夫な人だといいな、もっともっと欲を言えば、新米新規同担大丈夫な人だといいな、と丸腰のくせに、ワガママ丸出しでそんなことを思いながら緊張のあまりガソリンを入れた状態で初対面を果たしました。結論から言うと、

 

めっちゃいい人。

 

めっちゃいい人って言い方、なんかすごい上からっぽくて嫌なんだけど、なんかうまい言葉が見つからない。ので、失礼を承知でいい人と呼ばせていただきます。仕事で地方に行かれた先輩(同い年だったけど、ここでは先輩と呼ばせていただきます)(敬意を払う)は、これよかったら〜と、こんな見ず知らずのヲタクにお菓子までくれました。うれしい。懐く。ヲタクお菓子に弱い。むしゃむしゃぁ!(その場で食うなっつー話)発券したチケットはそこまでのお席で、そんな見やすいわけではないんだけど、先輩はありがとう〜と、隣に並んで阿部くん連番してくれた。初めてのスノーマンのコンサートで、阿部くん連番…!いいんですか?こんな贅沢な…同担連番したことない私はもうあたふた借りて来た豚。おまけに、初めてのスノーマンって聞いたから!と自分のキンブレまで1本貸してくれて、ええ、もちろん持ったことないので、点灯の仕方すらわからないわけ。足手まといもいいとこ。それを全部手ほどきしてくれた。まぁちょっと自分で考えて着けてみろって思ったよね自分で自分のこと。甘えきるなっつーの。

 

コンサート始まっちゃえば正直もう阿部くんしか見てないわけで、だって恋をして2回目の阿部くんだし(1回目は御園座)こっちも必死で追いかけるまでなのよ。どこに出るかわかんないし。そんなんしてたからハートの落下物のこともまったく見てなくて、気づいたら、あら〜なんか落ちて来たわ〜いいなぁ〜ぐらいのテンションで。あーゆーのあると最後すごい思い出になるよなぁ、と思いながら、でも取れないものはしょうがない、と半ば諦め、落下物より阿部くん!落ちてくるハートより、自分のハート!!と思いながら、コンサートを駆け抜けた。

 

公演が終わり、はぁ、かっこいい、かわいい、あざとい、超好き、と小学生レベルの脳内でふわふわしてたら、視界に入る見覚えあるハート。あれ?これ落下物のハート?どした?なんで?と思ったら、先輩が、ハラ美ちゃんあげるーってニコニコしてた。いや、ニコニコしてたのかはわかんないけど、私にはニコニコして見えた。え、くれるんですか?わたしに?自分のはいいの?え!!わあああありがとう…!!!と先輩からのお心遣いをありがたく頂戴しました。先輩優しすぎ。阿部くんに似たのかな…。そして、なんて図々しい私。親に似たのかな…。

 

そのあと、ご飯ご一緒してもいい?って言われ、いや、なんなら私がいいの???と思ったぐらいだけど、是非に!!!と共通の他担と3人でご飯に行き、とりあえず感想を言いたい放題述べ、結果私、酔っぱらうっていうもう最低。最低。酔っ払ってアクスタ出したら、うちの阿部くんヒビ入ってやんの。頼むよ事務局。かわいいかわいい阿部くんにヒビ入れてんじゃないよ。とちょっと落ち込んだら、その日はまだ個数制限がなかったので2つ買ってた先輩が、明日も行くから大丈夫だよーとピカピカのアクスタと交換してくれた。待ってほんと…優しすぎる…天使すぎる…実際天使みたいに可愛かった。細いし。すーげぇ細いし。何あの細さ。

 

なんか今日はとてもいい気分だ、と機嫌よく帰り、最終日、また先輩に会う。すぐ懐く。しぇーんぱーい!!!!と懐く。私の後輩力しょっぴー並。先輩、ハラ美ちゃーん!とニコニコしてくれた。タメなのにこの違い。この落ち着き。こちとらまだおどおどしてんのに。こんな席でごめんねーと渡されたチケット、初日の100倍いい。追加料金払いたいぐらい。さらに先輩、またキンブレ貸してくれる。これハラ美ちゃんのね!と快く貸してくれる。何ほんと阿部担って優しすぎない???その後また初日と同じメンツでご飯に行き、先輩に感謝を伝え、また酔った。どんだけ酔うのまじで。酔った勢いで、私今まで実は同担の知り合いいないんだよね〜と告白。そしたら先輩ってば衝撃の告白。

 

 

 

 

 

「わかる〜私も同担苦手なんだよね〜。」

 

 

 

 

 

……

 

……先輩????

 

 

え、今耳疑ったけど、同担苦手…?え…?空耳?私酔いすぎて幻聴聞こえた?だってまさか、こんなによくしてもらったのにそんなこと言います…?またまた先輩まで、酔っぱらってそんなバカな〜…

 

 

 

先輩全然コーラ飲んでた。

なんなら最初からずっとコーラ煽ってた。

グラスにずっとストロー刺さってた。

ノンアルコール。

どシラフ。

 

 

コンサートって、そのコンサート自体の演出や担当のかっこよさがそのまま楽しかった思い出にもなるとも思うんだけど、一方で一緒に行った人や、終わってからみんなでキャッキャするのもまとめていい思い出になるものだと思っていて。1人参戦1人解散も全然ありだし、私もよくやるけど、今回は間違いなくこのサマパラは終わった後のご飯会とやさしさまでもが強く印象に残ったわけです。彼女にとって、もしかしたら、私は友達の友達だからやさしくしてくれたのかもしれない。もしかしたら、新規ヲタクだし、足元にも及ばないから同担苦手でもやさしくしてくれたのかもしれない。もしかしたら、彼女にとってはこんなのやさしさに入らないのかもしれない。でもそれでいいと思った。そんなのどれでもいいと思ったし、どれじゃなくてもいいと思った。私には私にとって感じたやさしさがうれしかったし、やさしさはちゃんと心に届く。サマパラ自体もすごい楽しかったけど、帰りに満たされた気持ちになったのは間違いなく彼女からされたやさしさのおかげだと思った。漢字の優しさ、より平仮名のやさしさ、が似合う彼女は本当に阿部くんのような人だった。やさしくて、少し、あざとい。8年も担当やると似てくるのかな。いや、10年玉森担やったけど、私が似たのは適当なとこだけだわ。なんなら適当なのは昔からの初期装備。適当を欲しいままにしてたわ。まだまだ新規の私は、いつかこういう人になりたいと思った。同担苦手なのを、これから一緒にコンサートを見る新規に最初に言わないやさしさ。でも最後に実はね〜っていたずらそうにバラしちゃうあざとさ。何もわからない人がいたら手ほどきして、教えてくれる暖かい気遣い。やさしさってした方はなんてことないでもされた方はずっと記憶にあって、それを反芻して、うれしいな、ありがたいな、ってまあるくてふわふわのパンケーキみたい。やさしさの擬人化はふわふわのパンケーキ。爽やかの擬人化は阿部くん(しつこい)ファンサもそういうものだよなぁと思う。じんわりと広がるうれしかった記憶が私を掴んで離さない。彼女がしてくれたことを私はずっと心に残して起きたいし、実は怖いのかな、と思っていたスノーマン担が、本当は暖かいんだなと思わせてくれたのも彼女のおかげ。ファンのイメージって大事だし、スノーマンは好きだけど、スノーマン担は…ってなるのなんてもったいなすぎる。私も同担とコンサート入る時が来たら彼女みたいな振る舞いができるようになりたい。できるかな。最初は真似事でいいじゃない。偽善だって八方美人だっていいじゃない。大人だもん。周りに冷たくてたった1人に本気で優しくするよりも、例えば偽善でも、そんなのやさしさ受けた方は気づかないし、だったらみんなに優しいほうがずっといいよなぁ、最終的に今日一緒に入った同担すごいやさしかった!と思われるように、彼女に思ったようにできたら、ファンとして合格だなと、酔った頭でにんまり考えながら、鬱陶しいはずの夏の風がいつもよりちょっとくすぐったい、とても心地の良いいい夜だった。

 

「いつもコンサートの後に阿部くんの話してもみんなに伝わらないから今日は伝わってうれしい!」

 

と、飲んでいたコーラの泡みたいにキラキラと、幸せそうに笑ってくれた和三盆みたいな彼女のことを私はずっと忘れない。